夏になると気になるのは紫外線です。60代・70代は肌のバリア機能が衰えているので、日焼け止めを塗らないと、しみやしわになってしまいます。
日焼けをすると乾燥するのはもちろん、老化の原因でもある活性酸素がたくさん発生するので老化が進んでしまいます。
日差しの強い暑い地域に住んでいる人と寒い地域に住んでいる人とでは、寒い地域の人のほうが、キメが細かく、美肌の人が多いのはこのためです。
だから1年中UV対策をすることが理想です。
しかし「洗濯を干す時」や「玄関周りを掃除するだけ」という、ちょっとした外出のためだけに日焼け止めを塗るのは面倒ですよね。
しかし、油断して塗らないでいると、日々の積み重ねによって、冬が近くなる頃、驚くほど焼けていることに気づきます。
UV対策のあるオールインワンとは

オールインワンは、肌に何度も化粧品をつけることによって起こる摩擦を軽減することを考えて作られました。
たとえば、肌に傷を負った場合、色々な種類の薬は塗りませんよね。それはできるだけ触らないようにするのが一番だからです。
その考えから1ステップのシンプルケアで完了できるように作られたのです。
60代・70代の肌は摩擦に弱いので、スキンケアにオールインワンを取り入れるのは、とても理にかなっています。
しかし、進化するに従い、1つで化粧水・美容液・クリーム・パック・アイクリーム・化粧下地・日焼け止め・・・など、機能がてんこ盛りのオールインワンが登場するようになりました。
UVカット効果があるオールインワンとは、SPFやPAが配合されているオールインワンのことで、SPF50、PA+++というような、真夏の紫外線にも対応できるオールインワンもあります。
洗顔の後に塗るだけで全部完了するので、朝の忙しい時は本当に便利ですし、うっかり日焼けも予防できます。
UVカット効果のあるオールインワンの60代・70代の肌負担について

日焼け止めとは、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤のどちらか、もしくは両方を使用しています。
一般的には紫外線吸収剤の方が、肌負担は大きいと言われています。
紫外線散乱剤はノンケミカルなどと呼ばれ、肌に優しいような印象がありますが、肌の上を粒子が覆っているわけですから、決して肌にとって良いものではありません。
ですから、UVカット効果を持つオールインワンは肌負担があります。そのため、夜間の使用は避けるようにしなければなりません。
また日焼け止めは乾燥しやすいので、高SPFのオールインワンは夏だけにとどめるようにしましょう。
60代・70代にUVカット効果のあるオールインワンは必要?

肌のキメを整え、潤いを与えたい。みずみずしい肌になりたい。という人には、UVカット効果の入ったオールインワンは不向きかと思います。
やはり、日焼け止め効果が入っている分、保湿成分や美容成分の配分は少なくなります。
また、浸透力が高いオールインワンの場合、日焼け止め成分まで角質層の奥まで浸透してしまうの?という不安もあります。
ですから60代・70代は美肌成分が多く入ったオールインワンを選びましょう。
しかし、とても便利なのは事実ですし、日焼けは美肌の大敵です。
そして、普通の日焼け止めは乾燥しやすい。
ですから、日焼け止め効果のあるオールインワンを日焼け止めとして使うのがおすすめです。
保湿効果のある別のオールインワンでスキンケアをした後に使えば、十分に保湿をしながら、紫外線も防げます。
しかも一般的な日焼け止めよりもずっと乾燥しにくいです。
UVカット効果のあるオールインワンは、スキンケアの主役にするにはちょっとハードだけれど、日焼け止めならば肌に優しい。そんな存在ではないでしょうか。