店頭展開も増えてきたオールインワンですが、インターネットで検索をすると、見たことも聞いたこともないような無名ブランドのオールインワンが多数ヒットします。
そして内容を調べると、無添加処方であったり、数十種類もの美容成分を配合していたり、エイジングケアに特化していたり、最先端の美容成分が使われているなど、驚くほど肌への研究がなされているのです。
それほどまでに充実しているのに、店頭に並んでいない理由はいくつかあります。
まず店頭に置くほうがコストがかかるということです。
店に運ぶまでの運送料、各種店頭に支払うマージンがかさんでしまいます。
また例えば有名なチェーンのドラッグストアに置くことができたとしても、そこには大手メーカーでCMや雑誌などでガンガン宣伝している商品が勢揃いしています。
良い商品でも、店頭に置くには多大な労力とコストがかかる

広告によって知名度を上げている上に、ドラッグストアやスーパーの目立つ所に置いてもらうために、各メーカーは営業マンを派遣します。棚卸しの際には、各メーカーの営業マンが集結しています。
店頭に並び、かつ売れ筋になるには、多大な労力とコストがかかるのです。
大手メーカーならば資金力を武器に、大量生産をすることでかかったコストをペイすることができます。
小さい企業が大手メーカーに張り合うには、内容で勝負するしかありません。
今はネット通販が浸透しているおかげで、人件費や運送費、マージンなどの経費を削減することができ、その分を商品開発に回すことができるようになりました。
その上、商品自体の値段も抑えられます。プラセンタエキスなど高価な印象がありましたが、通販コスメのおかげで手が届くようになりました。
そして上質の製品を作れば、口コミサイトやSNSなどで紹介してもらえます。
もちろん通販コスメは手に取れない分、合うかどうかは賭けの面がありますし、公式サイトで「??」と思うような商品もあります。
ブランドのオールインワンと通販のみのオールインワン。どちらが優れているかという判定はできません。
通販オールインワンジェルのほうが無添加処方が多いイメージ

しかし通販のオールインワンは無添加処方のものが多いという印象です。
何万個と生産し、全国各地へ運ばれていく中で、品質を劣化させないためには、防腐剤をある程度配合しないとなりません。
通販コスメの場合、エンドユーザーである私たちと距離が短い分、製品を安定するための刺激物を省くことができるのだろうなと思います。
物理的に、オールインワンの中に溶かせる量は決まっていますので、防腐剤が増えれば、その分、美容成分は減ってしまいます。その点でも通販コスメのオールインワンには美肌効果が期待できます。
さらに、スキンケアに関しては、小さい企業のほうがアグレッシブなアイデアをどんどん形にしていているように見受けられます。
大企業だと新成分を使うのにも、まず社内でたくさんの調整が必要でしょうし、自然と時間がかかります。その結果、保守的になってしまうのかもしれません。
オールインワンの売り上げが伸びることで店舗販売へと販路を広げるメーカーもあれば、大ヒットしていても通販にこだわる会社もあります。
60代・70代の場合、化粧品は店で買うものと決め付けている人は多いかもしれません。
けれど、店頭には並ばない名品が通販コスメには多数存在しています。
ちょっとだけ勇気を出して、先入観を打ち破ってみてはいかがでしょうか。